「LINE NEWS AWARDS 2022」開催レポート【メディア部門】
2022年12月14日(水)にLINE NEWS AWARDS 2022を開催しました。このイベントはLINE株式会社が毎年開催しているNEWSの祭典で、その年を彩る「話題の人」や「記事」「メディア」を発表・表彰しています。この記事では「記事」「メディア」の表彰を行うメディア部門についてレポートします。
2016年から続く本アワード。2020年、2021年はコロナ禍でオンライン配信となりましたが、本年はメディアの皆さまやLINE NEWSの面々も一堂に会して、3年ぶりのオフラインイベントとして開催しました。
当日は、LINEユーザーに支持されたメディアとして「LINEメディア賞」と、社会課題を工夫して伝えた記事として「LINEジャーナリズム賞」を発表。またLINE株式会社 執行役員 検索・ニュース事業担当の上田恭史が、LINE NEWSの今後について発表しました。それぞれ詳しくご紹介します。
LINEメディア賞
LINE公式アカウントを通じて、ニュース記事がダイジェスト形式で届く「LINEアカウントメディア」。現在、新聞社やテレビ局、ファッション誌やビジネス誌など420以上のメディアが参画しています(2022年11月時点 LINE MOOK、AM Selectおよび自社媒体含む)。
この参画メディアを13ジャンルに分け 、配信に対するユーザーの満足度を独自の指標「エンゲージメントランク」でランキング化。1年を通して特に高い支持を得たメディアを「LINEメディア賞」として表彰しました。
LINEメディア賞では「趣味・暮らしカテゴリー(全6部門)」と「ニュースカテゴリー(全7部門)」にカテゴリーを分けて表彰しています。
LINEメディア賞「趣味・暮らしカテゴリー」の受賞メディア
趣味・暮らしカテゴリー全6部門の各受賞メディアは下記の通りです。
6部門のうち、モノ・ファッション部門の&GP、グルメ・レジャー部門のLmaga.jpニュース、女性部門のハルメク、カルチャー部門のマグミクスの4メディアは今回が初受賞となりました。
表彰式にご登壇いただいたメディアのうち、&GPの澤村尚徳さんは「年初からこの賞を目標に掲げ、試行錯誤してきた成果が出て非常にうれしく思います。来年は、読者ニーズを意識した企画制作はもちろん、(アカウントメディアの広告メニューである)ダイジェストスポットも活用しながら、さらに新しい顧客を取り込んでいきたいです」と語りました。
▼「趣味・暮らしカテゴリー」上位5メディア
LINEメディア賞「ニュースカテゴリー」の受賞メディア
ニュースカテゴリー全7部門の各受賞メディアは下記の通りです。
7部門中5部門は連続受賞で、ユーザーから根強い支持を受けているメディアが多く見受けられました。
そんな中で、地方メディアⅢ部門では「福井新聞」が初受賞。表彰式にご登壇いただいた栗原愛さんは「配信を始めてから7年目での受賞を大変光栄に思いますし、配信を読んでくださるユーザーの皆さまに感謝しています。どういったニュースが読まれるか正解が見つかりづらいですが、社内での役職や世代を超えてみんなで工夫しながら弊社のニュースに触れてもらうきっかけを作ることができればと思います」と語りました。
▼「ニュースカテゴリー」上位5メディア
LINEジャーナリズム賞
LINE NEWSで2022年に配信された約400万本の記事の中から、記事閲覧数・ユーザーのアクションなどをベースに「LINEで社会課題を工夫して伝える」という観点に基づき、独⾃に10記事を選出。特に優れた1記事を「LINEジャーナリズム賞」として表彰しました。
メディアだけではなく優れた記事そのもの、そしてその記事を書いた⽅個⼈に焦点を当てようと、2019年より表彰を実施しています。
ノミネート10記事の中から2022年の大賞に選出されたのはテレビ新広島・石井百恵さんの記事「機械で動く心臓 移植は4年待ち… 臓器提供『もしかしたら次はあなたのそばでも…』」。ある日突然心臓移植が必要となった広島県の男性を主人公に「移植医療」を取り巻く現状を伝える記事です。
日本では、心臓移植を待つ人が約900人いるのに対し、手術を受けられるのは年に60人程度。そんな厳しい現実とともに、支援の必要性を伝え、読者へ行動を促す内容になっています。
執筆にあたった石井さんは、今回の受賞について「今ここには私一人で立っていますが、記事のもとになった番組には、カメラマン・編集・構成作家など、様々な方が関わりました。みんなでこの喜びを分かち合いたいと思いますし、何より取材に協力いただいた森原大紀さんが一番喜んでくれるのではないかと思います。この記事が移植医療について知り、考えるきっかけになればうれしいです」とコメントしました。
また、今年は下記6名の特別アドバイザーに受賞記事・各ノミネート記事への総評をいただきました。
【特別アドバイザー】
元TBS報道キャスター・⽩鴎⼤学特任教授 下村健⼀⽒
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授 治部れんげ氏
ウェブメディア「DANRO」編集長 亀松太郎氏
NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表 清水康之氏
キャスター・ジャーナリスト 長野智子氏
一般社団法人SDGs in SPORTS代表理事 井本直歩子氏
LINE NEWSが目指す姿とは 事業統括の上田によるプレゼンテーション
当日は表彰だけでなく、LINE株式会社の執行役員として検索・ニュース事業を担当する上田恭史が、パートナーメディアの方に向けてプレゼンテーションを行いました。
主なトピックとして語られたのは、LINE NEWSの顔ともいえるLINEアプリ内の「ニュースタブ」の今後について。
ニュースタブが2017年に実装されて以来、最も大きなアップデートが施されることが発表されました。まずは約1,500万人のユーザーに公開し、来春以降の全面移行を予定しています。 ニュースを取り巻く環境の変化なども鑑み、 ユーザーにもパートナーメディアの皆さまにもより良くご活用いただけるニュースプラットフォームを目指した動きです。
さらに、420以上のメディアがLINE公式アカウントを通じて記事配信を行う「LINEアカウントメディア」についても、 記事配信にとどまらない“アカウントらしさ”を生かした機能拡張に取り組んでいくことも語られました。