NEWS AWARDS 2020 開催レポート【メディア部門②】
2020年12月16日(水)に開催した「LINE NEWS」主催の「NEWS AWARDS 2020 メディア部門」。後編では、報道、芸能、ビジネス誌、スポーツ系メディアなど「ニュースカテゴリー」の受賞結果をご紹介します。
女性誌、専門誌、ライフ系メディアなど「趣味・暮らしカテゴリー」の受賞結果や、LINEジャーナリズム賞、トークセッションについては、前編をご覧ください。
大賞
※地方メディア部門は、エリアの人口規模でⅠ~Ⅲに分類
ニュース報道部門の「共同通信」、地方メディアⅡ部門の「下野新聞」、地方メディアⅢ部門の「秋田魁新報」、ビジネス・テック部門の「PRESIDENT」の4メディアが初受賞。
また、芸能・社会部門を受賞した「NEWSポストセブン」は、5年連続受賞となりました。
表彰式では、各メディアにとって変化の大きかった2020年の振り返りや、運用のこだわりなどについてお話しいただきました。表彰式の受賞各社のコメントを抜粋してご紹介します。
ニュース報道部門 共同通信様
今年はコロナで始まりコロナで終わった1年でした。日本の空気が変わったと思うのは、武漢からのチャーター便での帰国者の感染が明らかになった1月30日です。「LINEアカウントメディア プラットフォーム」(以下アカウントメディア)で初めて、コロナ関連の速報を送りました。そこから緊急事態宣言が解除となる5月下旬までに、48本のコロナ関連の速報を打ち続けました。そんな中、アカウントメディアではユーザーの男女比が逆転。緊急事態宣言下で女性が大幅に増加しました。ひょっとしたら、家族を守るために女性があらゆる情報をキャッチしようと思ったのかもしれません。
―アカウントメディアではどのような方針で配信されていますか?
実はPVの目標値を設定していません。PVを気にしすぎると、必要なニュースが抜け落ちたり、見出しが強くなったりすると考えているからです。ネットで読まれる記事というのもありますが、報道機関として伝えたいニュースもあり、バランスをとって配信することを第一に考えてきました。今回はそのバランス感覚が多くの方に支持されたのではないかと思っています。
地方メディアⅠ部門 茨城新聞クロスアイ様
昨年に続き表彰いただき誠にありがとうございました。ユーザーの皆さまにも感謝の気持ちでいっぱいです。コロナ禍の影響で、地方メディアとして独自のカラーを出す編集、これに苦労した1年でした。
アカウントメディアでは、茨城の魅力につながるニュースを積極的に配信する方針でいます。その中で、今年は地域のイベントが中止となり、LINEでも紹介回数が減ったことは痛手でした。その代わりに、新しい生活様式に合わせた話題を取り上げるようにしました。例えば、テイクアウト導入の飲食店や、感染対策として水の自動販売機を設置した学校の紹介などです。加えてアウトドア紹介も人気のコンテンツでした。また、今年の印象的な話題は、10月に発表があった魅力度ランキングで茨城県が8年ぶりに最下位を脱出したことです。アカウントメディアでも号外を出し、数値面でも、今年反響の大きかったニュースの一つになりました。
地方メディアⅡ部門 下野新聞様
このような名誉な賞をいただきありがとうございます。毎年、今年こそはと挑戦してきたLINEアカウントメディア担当一同、大変感激しています。ユーザーの皆さまから高い支持をいただけた結果に、大きな励みと自信をいただきました。
今年は新型コロナウイルスを抜きにしては語れない1年でした。アカウントメディアでの定時配信も、8本すべてが新型コロナ関連という時期もありました。より多くの方に情報をお届けするために、見出しにダブり感が出ないようにしたり、感染者の発表数だけではなく、その周辺の記事を扱ったりするように心掛けました。また、弊社動画サイト「Movemate」では栃木県、宇都宮市のコロナ関連の記者会見を生配信する新たな試みも大変注目度が高かったです。
(茨城新聞さんのお話にもありましたが)残念なことに都道府県の魅力度ランキング最下位が栃木県となってしまいました。私たちLINEアカウントメディア担当の力が足りなかったのかもしれません。来年は、最下位脱出という明るいニュースも配信できればと思います。
地方メディアⅢ部門 秋田魁新報様
まずはこのような賞を受賞させていただき、本当にありがとうございました。関係者の皆さんをはじめ、ユーザーの皆さんから高い評価をいただけたことに、本当に感謝しています。今年は新型コロナの影響で、他のメディアと同様、自社のウェブサイトは4月の第1波の頃にぐんとアクセス数が伸び、過去最高を記録。劇的に変化しました。現場取材においても、秋田の伝統行事やスポーツ大会が軒並み中止となり、その方法も大きく変わりました。しかし、イベントやスポーツの大会そのものがなくなっても、そこに懸ける人の思いやドラマなど、いつもとは違う視点から取材する機会になったのではないかと現場からは聞いています。また、変化という点では、中高生に対する応援のメッセージを一覧にするなど、新しい企画も生まれた1年でした。
芸能・社会部門 NEWSポストセブン様
このたび大変素晴らしい賞を受賞することができ、とてもうれしく思っています。5年連続の大賞受賞メディアが、全媒体の中でNEWSポストセブンのみということで、大変身の引き締まる思いです。ご支持いただいたLINEのユーザーの皆さまに、スタッフ一同感謝申し上げます。この1年は、私どもの強みである女性セブンの芸能分野、週刊ポストの政治・社会分野のスクープはもちろんですが、コロナ対策の実用記事にも力を入れてやってきました。例えば、マスクの作り方を紹介した記事や、コロナ禍で必要とされるマネー情報なども多くの方々に読んでいただくことができました。今後も、ユーザー満足度の高いコンテンツを意識して作っていきたいと思っています。
ビジネス・テック部門 PRESIDENT様
PRESIDENTは、時事性の高いニュースを出すことよりも、中長期の視点から役に立つビジネス記事を出すことに力を入れています。そこで相性がよいのが「本」です。たくさんの出版社と協力して、本のハイライトを記事として配信しています。コロナ禍で書店に行きづらい状況下で、ウェブ上で「立ち読み」を提供できればという考えです。
本は長く残るものです。瞬間的に「バズればいい」というものではありません。ただ、残念ながらこのコロナ禍では「バズればいい」という価値観から、振り返ると怪しげな情報もネットを駆け巡りました。そうした競争は不毛です。私たちは情報の早さよりも、本としても残せるような確かな情報を、読者にお届けしたいと思っています。その結果、1億PVを超えるような月も出ました。皆さんのご支援のおかげです。ありがとうございます。
スポーツ部門 GDOゴルフニュース様
今年は、ゴルフ界も向かい風の1年でした。世の中の知りたい情報がなかなかスポーツには向かず、一方でスポーツからの情報発信も非常に難しかったため、メディアはその本質と向き合うような工夫や整理が求められました。そんな中で「読者エンゲージメント」とはなにかを考えたのがこの1年です。配信頻度や、記事の内容や長さ、画像のクオリティといったさまざまな要素と、読者エンゲージメントの相関にすごく関心を持てたので、取材対象の活動が縮小した中でも、なにを懸命にやるべきかの指針となったことは、弊社としてとても有用でした。
また今年、特に取り組んだことは、ゴルフ界全体の刻一刻と変わる状況、選手の声をタイムリーに届けることに加え「withコロナ時代」の新しいゴルフの楽しみ方の提案です。常に作り手が楽しみながら配信を行えたことが、ユーザーの皆さまにも届いたのではないかと思っています。今後も皆さまに楽しんでいただけるようなコンテンツ配信に努めていきます。
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